日時:2012年2月4日 16時45分~18時00分
会場:パシフィコ横浜会議センター 418 小会議室
講師:共栄印刷株式会社 代表取締役 堀井清孝氏
今の印刷業界は受注産業です。しかし印刷物の受注量が激減している現状を考えると、仕事を待っているだけでなく、新しいアイディア溢れる仕組みを作り、地域を動かし、新たなビジネスチャンスを掴んでいかなければなりません。そこで今回、『地域情報は地方でしかわからない』そんな発想から、地域情報誌を発刊、それをきっかけに文化の街『奈良県庁』から広報を企画・提案の依頼を受け、そして今ではソリューションプロバイダーと変革されました、共栄印刷株式会社の堀井清孝氏をお招きして、今までの事例から、アイデアを導き出すヒントを学びます。
堀井氏は、美術大学在学中、学園祭の企画運営など自ら行動されていました。卒業後、そこで学んだ経験を活かし、先輩企業から依頼された企画をアルバイトで手伝ってきました。その後、親の印刷会社(共栄印刷株式会社)に戻り営業と製作の業務を任されました。32歳の頃、自分が作成したデザイン・イラスト・原稿が勝手な理由で修正させられ、訂正をしている作業に嫌気がさしました。そこで、自分達で好きな、納得行く印刷物を作ろうと思い出来たのが地域情報誌『やまとびと』でした。基本的には広告収入ゼロ、これは共栄印刷株式会社の広告宣伝との位置づけでスタートしました。誌面は地元の人・観光・情報を取材して発行しました。またその頃同時に地域団体で祭実行委員長を受けました。学生時代の経験から祭をリニューアル。その実績から多くの団体、行政から企画の依頼が増えてきました。その実例が奈良県庁に認められ広報の依頼を受ける事となりました。きっかけはもちろん『やまとびと』でした。はじめは自社の広報誌としてスタートした地方情報誌が、大きな印刷ビジネスチャンスを掴んだのです。今では大手広告代理店さんともタックを組んで情報産業として新しいビジネスが出来るようになりました。
今回のセミナーを通して、印刷会社が中心になり、地域でできる事は何なのか参加者全員で学びましょう。我々印刷会社は、地域の情報を加工する事で、地域から日本を動かし、日本を元気にする事ができる。それが印刷業界の新たな道を拓くアイデアになるでしょう。
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